彼は、或いは彼女と間違えてしまいそうな程、長く凛々しい睫や柔らかなシルエットを持つ指、華奢ですらりとした躯のあちこちに似つかわしくないごてごてとした装飾を鏤め、金銀宝石が取り囲む事でなんとか威厳を保つという体裁らしいが、衣装に着られている感覚が丸出しで、却って滑稽だった。
 それでも穏やかな微笑みを携えながら紡がれる言葉だけは唯一絶対の彼のものであり、プレッシャーに押し潰されそうだった相談者の顔は、彼の言葉に次第に明るみを取り戻し、最後には晴れやかさが現れていた。
透視人(シーヤー)、有難う御座いました。」
 恭しく頭を下げ、重ねて礼をいう夫人を送り出すと、彼は満足げに息を吐く。見送ってからもう一度振り向いた水鏡には、一面に透き通った桃色の映像と、花の香のような匂いが立ち昇り。

 来る。これは、間違いなく予兆。
颯太(そうた)ー!」
 来た。諸々を邪魔する惑わしの声。

 甘ったるく、無邪気に見せかけた誘惑を引っ提げたその人を今度はため息でもって出迎えると、女性にしてはハスキーな声の、女性らしいボディラインを強調する衣装が目のやり場に困る、さる踊子が駆け寄り、あろう事か抱きついてきた。
 腰砕けになってそのまま尻もちをつけば、そんなに体重増えてないやいと噛みつく一方いや若しかしたらと動揺を隠せずに、大袈裟な颯太の反応に更に大袈裟に踊り子は返す。
「お、お前なぁ! やめろよそーゆーの!!」
 取り乱し声を荒げ、透視の儀式を行なう際に被っていた華美な冠やら半透明のベールやらが顔から頭からずり落ちて益々ジェンダーを惑わせる長い三つ編みを曝し、序でに真っ赤な茹蛸を曝し。
「なぁんでだよ? 別におかしかないだろ?」
 出会い頭の挨拶に、異性愛者(ストレート)が見目麗しい異性に抱きつかれて何を困る事があろうか、踊り子は本気でわからない様子で首を傾げ、無様にも未だ腰を抜かした状態に笑いながら差し伸べた手を、颯太は素直に借り立ち上がる。
「那智。考えてもみろ、お前中つ国(あっち)では男だったんだぞ?」
高天原(こっち)では女の子だも〜ん。」
 証拠を見せようか、言わんばかりひらひらの布飾りを自ら剥ごうとするものだから慌てて颯太は止めに入り、相変わらず顔は赤いまま。
「兎に角! 心臓に悪いからやめてくれ。」
「へたれめ。」
「なんだと?」
 文句が始まる前に那智は、その長く垂らされた颯太の太い三つ編みを握り、強く引っ張る。それはもう、渾身の力を込めて。
「あいだだだだだ! あにすんだっ、やめろ!」
「颯太のばーか! おたんこなす!!」
 現れた時と同じよう唐突にやり逃げしていく後姿に、痛んだ毛先を撫でつけながら颯太は再び嘆息した。
「へたれで悪かったな。」
 ぶぅたれる声は、勿論届かずに。





 
  
ら、置いてけぼりを喰らった者
                     
達は。





 神聖な儀式の場で騒がしいとアシスタントにほっぽりだされ、仕事の依頼が山積みの颯太にとって休憩がどれ程大事なものか理解しているからこその態度と受け取ってはいても、不服が不服を呼び那智は颯太の部屋の前に陰湿なトラップを仕掛けていた。
 颯太に逢いたくなる時は、決まって寂しさに襲われるからで、唯一同じ立場で共有した思い出を、話すでも、懐かしむでも、しなければ潰れてしまいそうに。それなのに邪険にされれば更に孤独は深まって、紛らわそうとたまらず口から溢れ出した。
「懐かしいなー、中つ国!」
 今頃どうしているだろうと、言葉にすればありきたりにして、深く深く染み入る過去。述懐を始めてしまえば、知らず目頭が熱くなる。きっと颯太も、それは変わらないだろう。
 那智とて明るく振舞って見せても、その思い出は痛みと喜びを伴い、思い出と呼ぶにたがわない程、遠くなってしまった。
 だからこそせめて誰かと分かち合いたいのに、嘗ての仲間は現実というものに忙殺されて。
「ちゃぁんと隆臣(たかおみ)にアタックしてるかな、おれ?」
 本当に今では、夢のようだ。
 あんなにも笑い合った、過去の事。
 現在の那智にしてみれば、見知らぬ土地の見知らぬ少年が自分と同じ存在であり、何処か違う仲間達と楽しそうに暮らしているなんて、そんな。
「てーかなんであっちは男なんだろうなぁ。知った瞬間は結構なショックだったもんだ。」
 けれど今では、思い出し笑い。
 こんなにも胸焦がす、もう過去の事。
 高天原(こちら)の世界しか知らなかった頃は若干お転婆が過ぎる程度の淑やかな女子であったというのに、中つ国(あちら)を知ってからは一人称のおれ、がすっかり定着してしまった。
 焼きついた記憶は、向こうでも同じなのだろうか? たまには、この高天原を思い出しては同じように、懐かしんでいるのだろうか。
 しかし、しっくり来ない事もある。
 あれ以来ぱったり共有出来なくなってしまった向こうを気遣う一方で、あれだけそばにいながら訪れるべくして訪れたその瞬間に、世界と太陽の真実を見る事も、結城の本音に気づく事も出来ず、人伝にしか知る事の出来ない伝説は、どうなってしまったのだろう?
 結城にも、隆臣にも逢えないまま、ただひたすら、こうして高天原があるという事は中つ国もまた平穏無事であるのだと、思い込む事しか出来ずに。
「みぃんな、どうしてるんだろ……」
 泰造(たいぞう)は、生まれ変わった鳴女が何処かにいるかもしれないと当ても無い放浪の旅へ出かけ。寂しいのか一日おきに手紙がやって来る。
 圭麻(けいま)は、伽耶(かや)を御旗に高天原の復興を努める集団の中で民衆の為になる発明に明け暮れる日々。尤も大半は使いものにならないそうだが。
 颯太も、不安に荒れる人々の心を鎮める為日夜仕事に没頭しては首都を離れても尽力している。お蔭で体調管理を怠りぶっ倒れる事も屡だ。

 それで、おれは、何をしているんだろ。
 何が出来ていると考えてみても。

 歌を唄い子供達をあやす。
 舞を踊って心を和ませる。

 そんな事が関の山で、勿論いだいた夢に着実に近づいている実感とステップアップは愛すべきものに変わりはないけれど。

「あー! 駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ!! 賑やかし隊長のおれがこんな事でどうする!」
 柔らかな頬をしたたか引っ叩き、気合を入れるつもりがあまりの痛さに出鼻から挫けそうになる。
 出来る事を、やるだけだ。
 それだけでも、何かは変わると。

 絶望的に思える未来予想図にそう、結城は笑って立ち向かったのだから。

 もう、皆を繋ぐ勾玉も、二つの世界を行き来する旅も、この手で世界を救う高揚感も、ないけれど。
 もう、弱音に溺れたりしない、有頂天を落とす絶望にも、負けたりはしないって。

「なぁ、ここに透視人(シーヤー)様がいるって、本当か?」
 声をかけられ振り向くと、如何にも田舎出身といった体のうだつの上がらない男が、ぎくしゃく、居心地悪そうにしている。慌ててトラップの痕跡を蹴り飛ばしながら、那智は愛想笑いと共に質問に答えた。
「颯太の事か?」
「嗚呼、そう! 確かお嬢がそう呼んでた!!」
 明るく輝かせた表情は、青年というより少年に近いものがある。お嬢とのワードが不穏に思えじろじろ那智が眺めると、再び男はぎこちなく固まる。裏があるというより、単純に別嬪さんの扱いに慣れていないなんて悲しい理由なのだが、思い馳せられる訳も無く。
「まぁ、いるっちゃいるけど……」
 多忙を極める心身を慮ればどうしたものか。
 だが殆どいると答えてしまった以上、不躾に追い返せば颯太に不和が舞い込むやも知れない。
 それに、充実感を感じて、仕事を愛して、いる颯太にとっては不粋な真似にしかならない。
「附いてこいよ。」
 結局彼是考えてみても本人の為になるか否かは他人が決める事ではない、割り切って案内を買って出た那智に、おどおどしながら男は従う。

 その街は、首都から少し距離はあるが、重要な中継地点でもあり、多くの人が集まる場所でもあり、故に人心の揺らぎも大きい。
 発展はしているし、利便性も高いが、一方で広がる格差も垣間見え、どちらかといえば颯太は貴族相手よりも貧困街側を歓迎してる。
 偽善だと揶揄も多い上即金にも繋がりはしないが、結城のように、自然と心通わせようと努力する人を択びたがる。
「ほんと、一体何処の聖人君子様なんだか……」
「は?」
「あー、いや。こっちの話。ほら、ここの廻廊真直ぐ進んだら着くから!」
「はぁ。」
 言うが早いか那智は駆け出して、見える背後へジャンプののち抱きつき。
 まともに一撃を受けバランスを保てず、頭から地面につんのめったあられもない透視人(シーヤー)様の姿を見て、果たして依頼人が消えてしまわないかどうか気を配るなんて考慮にいれず、取り敢えず立ち上がった颯太は一日に二度もかけられた奇襲に怒り心頭、那智に食ってかかる。
「おーまーえーはー! 何度言ったら判るんだ!!」
「怒っちゃやぁよ。いつでも冷静沈着に、お客様の前なんだから。」
「あ゜っ!?」
 怒声混じりに指差した方を見遣れば、穏やかで知られる透視人(シーヤー)様のはしたない様子に途惑い苦笑を洩らす、何処か見た顔。
「いや、あー、失礼しました。えっと……?」
「覚えていませんか? 俺、お頭と一緒に――――隆臣さんと一緒に旅してたんですけど。」
「あーあー! うん、覚えてるよ!」
 咄嗟に名前が出ない辺り曖昧だが、うろ覚えながら確かに顔見知りらしく、那智はといえばなんの事やらさっぱり、完全に蚊帳の外。
「始めて会った時はとっぽい兄ちゃんだななんて思ったんですけど、なんだ、こんなかわいい彼女いるなんて隅に置けないなぁ。」
「いやいやいやいや違うから。」
 断固として否定を繰り返す姿に腹を立たせながらも、実際にそういう縁ではないのだから怒るのもおかしいな、奇妙に疼く感情を持て余し気味に那智は無理矢理会話へ割って入る。
「なぁんだ、お前隆臣の知り合いならそうと、さっさと言えばいいのに。おれの彼氏は隆臣っきりだぜ!」
「まぁたまた。お頭はお嬢、あいや伝説の少女(ホル・アクティ)様と熱々でしたもん。」
「ぬゎにー! おい、颯太っ! おれ聞いてないぞ! そんな始めっからあいつら出来てやがったのか!」
「ややこしくなるだけなんだ、わざわざ言う事でもないだろう。」
 すったもんだが始まりかけたところで、今度は挫けないようおずおず、隆臣の嘗ての仲間はそれでも申し訳無さそうに中断を求め。
「嗚呼、すまない。それで今日はどういった用向きなんだ?」
「実は、お頭が何処にいるか、知っていたら教えて欲しいなって。」
「……隆臣を?」
 愈々まずい話である。二人にしてみても、ぱったり姿の見えない隆臣を案じはしているが、巷の噂や伽耶の話を聞く限りどうにも、無事であるとは思えない。
 少なくとも、あの姿のまま、この高天原に、現存しているとは潰えた希望であり、しかし確かめる事も出来ずに。
「お頭、言ってたんです。お嬢との旅が終わったら、もう一回、俺達の前に帰ってくるって。嗚呼、勿論盗賊はもうみんな辞めましたよ。其々故郷に帰って、ほら、お嬢を見てたらつい母ちゃんの顔見たくなっちゃって……」
「約束、したのか。」
「えぇ。全部終わったら、ちゃんと俺達が真面目にやれてるかどうか視察してやるって。でももう、随分と経ったのに、誰の元にも現れてないって言うから……ねぇ、お頭は無事なんですよね?」
 暗い面持ちの颯太と那智を交互に見ながら、既に出ている答えを見ないようにして、縋るようにかけられる言葉が痛い。
「だって、鬼みたいに強い人なんですから。それになんて言ったって、天下の伝説の少女(ホル・アクティ)様と一緒なんだから……ねぇ?」
「俺達も、詳しくは知らないんだ。でも、そうだよ。隆臣は、きっと大丈夫だって」
「きっともう、死んでる。」
 取り繕おうとした颯太の言葉を途中で制し、冷たい台詞は、何よりも那智自身を苛めるというのに。
「おい、那智!」
「大体お前よぉ、結城の事随分神格化してるけどな。あいつはただのガキンチョだぞ? 背だってちっさいし、胸もまだまだ、おれの色気の足下にも及ばないっ。」
「那智、お前……」
 高慢な態度で批判を始めるその瞳に滲み出す雫を知り、止められないまま颯太も口篭る。
「頑固で、分からず屋で、怒ってばっかで、思い込み激しくて、人に頼るって事あんま上手く出来なくて、そういう、ただのガキなんだよ。っ偶々、」
 我知らず零れる涙を拭きもせず、赤らんだ頬を伝い落ちていく珠に、隆臣の仲間もまた息を呑んで静かに聞き入り。
「偶々、そんな運命みたいなの背負わされただけの、ただの、ちっこいガキなんだよ。だからそんな、なんでも押しつけたり、すんなよ。」
 遂には泣きじゃくり喋る事もままならなくなった那智の肩を颯太はそっと抱き寄せて。
「……隆臣も、似たようなものだと、俺は思っている。突然突きつけられた使命だとかに、きっと苦しんでいて、でも俺達はそんな時、どちらのそばにもいてやれなかったから、本当は仲間だなんて云えないのかもしれない。」
 柔らかく携えた微笑で、痛みをこらえるよう、語る。
「でも、だから、信じたい。それしか、出来ないから。今も何処かで、例え生まれ変わっても、元気でやってるって。だってあの、隆臣だしね?」
 颯太の晴れやかな笑顔が、無性に強く思えて、たまらなく、優しかったから。頭を撫でる右手を払う事もせず、沿う胸板の鼓動に安堵を覚え、力を込めて握る那智の右手に合わせ颯太の服が皺を生む。
「それでもよかったら、一応、見てみる事も出来るけど?」
「いえ、……いや、いいっす。きっとお頭だから、どんな事があったって俺達に逢いに来てくれます。だからその時に、絶対ちゃんと、見つけてみせます。」
 強く繋がれた忠誠心に綻ばせ、そういって男は結局何もせずに帰っていった。

「お前があんな事言うなんて、意外だな。」
「心外な! 確かに結城は隆臣を巡る恋敵だけどなっ、ちゃんと仲間としても見てたんだぞおれはっ!」
「そこじゃなくて、さ。隆臣がもう……、なんて。」
 触れていた颯太のぬくもりから勢い任せに抜け出して、再び気丈を取り戻した那智は、いつもの如く自信満々に、不敵に、笑う。
「おれはちゃんと現実は受け止めるタイプなんだよ! それに、あいつに先に言われちまったがな、おれだって絶対に直ぐ、どんな風になってたって、隆臣だって直ぐに理解(わか)る! ぜってぇーに、理解ってみせる!!」
「へぇ、そうか。それは、羨ましいな。」
 妙に、寂しげに呟くものだから。
 取り残されたように一拍遅れて、固まった那智はやおら微笑む。
「お前も、死んじまったってちゃんと、見つけてやるさ。」
「そりゃあありがとうよ。縁起でもない。」
 精一杯汲み取ったつもりが皮肉で返された日には、むかっ腹どころではない。
 涼しげに構える颯太の後頭部に先の己への闘魂注入ビンタと同等かそれ以上の力を持って一発かませば、轟く快音。
「その暴力的な態度はどうにかなんないのか!」
「んだよ、抱きついたって怒るくせによ!」
「だかっ、それとこれとは違うだろう!」
 何度でも顔を真赤く染めて、その変わり見の早さといったら、うぶなんだからと茶化してやりたい。
「何が違うんだ、何が。このおれに抱きつかれて不快に思うなんざ、百年早ぇ!」
「別に不快とか、怒ってる訳じゃないんだって!」
「じゃあなんだよ?」
 間。
 間。
 間。
「じゃあなんなんだよおい!」
「い、いやっだからそれは、そのなんだほらもにょもにょ……」
 はっきりしない小声で延々と、接続詞ばかり繋ぎ合わせる情けない颯太に業を煮やして、諦めたように那智からため息が飛び出す。
「も、いいや。おれ、そろそろ時間だから。」
「嗚呼、お遊戯会?」
「なぁんか、その言い方はしっくりこないけど。今のおれに出来るのは、未来を担う子供達を、暗く湿った大人達を、明るくさせてやる事だけだからな!」
 都合よく逃げられる口実に二人甘んじて、結局答えは出さないまま。
「じゃなっ! さっさと隆臣より恰好よくなれよ! 無理だろうけどな!」
 逃げ口上の表情を見せずに、さっさと向かってしまう那智の背中、意味合いを考えあぐね颯太は間抜けに口を開け放しながら、がりがり頭を掻く。
「そりゃあ、無理だっつーの。」
 拗ねたように口を尖らせ、ベクトルの違うものを目指しても仕方が無いと、諦めか、それとも前進の為。
「精々、頑張ってはみますけどね。」
透視人(シーヤー)様、次のお客様がお見えになっています。」
「はい、今支度します。」
 よっこら、姿勢を正し、立派な正装を直して、迎え入れる姿は。
 颯太として、現時点で出来得る最上の事。























二次へ

廻廊へ


++以下言い訳

ちょいと昔の少女漫画、 タカマガハラでのイチオシカプリングです。しかし所謂我々の住む側である中つ国では那智が男の子だったりと、低学年向きにしては中々際どい設定だったんですねこれw
勿論両方込み込みですきですが、残念ながら小学生男児に萌えないので純粋に、高天原の二人がどうなるのかが気になります。

これはあくまで若しもBOXです。実際には使命を果たした後勾玉組は石化していたし、あれはもう死んでいるとみて間違いないでしょうし、仮に結城の力で生き残れたとしても反動で記憶ぐらい失ってそうなもんですし。
勝手に隆臣を殺したようになっていますが正味やっぱ死んでるんだろうし、鳴女さんが命を賭けて行なった転生からして、高天原に生まれ変わりとしてもいないと思う。仮想です。
寧ろ鳴女さんはどうなっているのかと。命を懸けて救ったという事はやっぱり消滅ルートなんでしょうが、隆臣と同じく転生出来る形になっているものなのか。寧ろ高天原の直ぐに転生する式が果たして鳴女さんにも通用するのかという時点から判りませんが、泰造が可哀想だから何処かにはいたらいいなとか。

という訳で要約すると、万が一にも勾玉仲間達が生き延び記憶を保持しているという可能性は、ですから万が一にも。
でも、自分はだいすきな高天原側の二人に、願わくば記憶を失わずに、生きていて欲しい、欲しかったなという願望を形にしたものなので。所詮二次創作なんて全部ifですけれども。