みなさんはどういった理由で最初に競馬に興味を持たれましたか?
両親や友人の影響だったり、好きな馬が一頭いてそれを
中心に見るようになったりなど、様々な理由が存在すると思います。
今回は私が競馬の虜になったお話をさせていただきましょう。
私の父は競馬好きで、私は幼少の頃から父が見ている競馬中継を
なんとなく一緒に見てきました。
ですから、特に興味があったわけではなかったのですが、
有名な馬の名前くらいは昔から蓄積されていきました。
大人になって、ある日父に競馬場に誘われて一緒に出かけました。
この日は朝日杯3歳S(現在の朝日杯フューチュリティS)でしたので、
GTといえども若い馬ばかり。
競馬に詳しくはない私にとっては、出走するどの馬もお初でした。
パドックを見ても知らない馬ばかりで、イマイチよくわかりませんでしたが、
みんなとても美しい姿で、それを見ているだけで感動でした。
そしてレースでは、思わぬ馬が優勝したり、期待の馬が連に絡めなかったり…
私も少し興奮しながら父と競馬を楽しんできました。
その日の夜のスポーツニュースで悲しい事実を知ったのです。
2着の馬が予後不良で安楽死になったということを…!
彼の名はタガノテイオー。
その頃の私は予後不良という言葉も、
なぜ安楽死になるのかも知らなかったのですが
彼はもうこの世にいない、ということだけはわかりました。
今日見てきたばかりの、あの綺麗な馬の一頭が、
レース中の事故でもういないのです。
ちゃんと最後まで走り抜いたのに…、2着になれたのに…、
彼は粉砕骨折だったようですが、私には一体何が起こったのか
理解できませんでした。
なぜ骨折で命を落とさなくてはいけないのかもわからなかったので、
不条理に感じました。
そして気付いたら自分の手の上に流れ落ちる熱いものがありました。
知らないうちに私は泣いていたのです。
その時、初めて理解できたのです。
テンポイントが亡くなった時にみんなが泣いた気持ちが…。
サイレンススズカの時の悲しみも…。
タガノテイオーはこれから活躍できる期待の馬でした。
このレースに出るために今まで勝ち抜いてきたのに、
これほど無念に感じたことは初めてでしたので、
今でも思い出しては泣いてしまいます。
そして、タガノテイオーは、私の心に残る馬となりました。
開催されるたび彼らは犠牲になっていたのでした。
私はこの事がきっかけで、競馬が気になり出しました。
今日はみんな無事に走り終えてくれるか、
ということを見届けなくてはいけないような気がしたのです。
だから今でも馬券を買わない日でも競馬場に行ったり、
テレビ中継を見るのが習慣になってしまいました。
しかし、こんな悲しい出来事から始まった私の競馬ライフが、
様々な人との出会いのきっかけにもなり、今の私がここにいます。
だから、タガノテイオーは私の神馬です。
彼を想い続けることが私の幸せにもなってゆきました。
今ではタガノテイオーへの感謝の気持ちでいっぱいです。