馬が大好き、だから競馬も好き。
そういう気持ちで毎週の競馬を楽しみにしていて
特にひいきの馬を追いかけて写真を撮ったり、
馬券を買ったり・・・
それが生き甲斐と言っても過言ではないのに、
そんな競馬のことで悲しい思いをすることがたくさんあります。
それは、もちろんレース中の事故で怪我をしたり
命を落とす馬が毎週いることもそうなんですが
何のアクシデントもないレースや元気な馬を見ているだけでも
悲しくなることもあります。

みんなが無事に走り終わったレース。
そして元気で健康な彼等。
でも、たった今走っていたあの子たちの全員が
この先も無事に生きていけるかわからない。
それは、数週間後のレースで命を落とすかもしれない
という不安だけではなく、このまま元気に走り続けることができても
GTを勝てずに、もしくはそんな大きなレースにすら出れずに
年だけをとって、引退を迎えたら・・・
特に良い血統じゃなかったら・・・
当然種牡馬になんてなれない。
引退と同時に処分という形でその命を終えるかもしれない。
運良く地方に引き取られても、その地方競馬が潰れたら
そこでその馬の命も終わる場合がほとんどだし、
乗馬としてだって引き取る先には限りがある。
私の大好きな馬の一頭にもそれほど強くない子がいます。
引退後の生活が今から心配です。

大往生できない馬がたくさんいるのです。
一部のほんのわずかな馬以外は大往生できないんです。
現在幸せに生きているように見える競馬場で出会う彼等は
生まれた時からそういう厳しくて残酷な運命の中にあるのです。
そんなことを考えると競馬を娯楽としている自分にも
罪があるように感じてきて、それでも泣いたり悩んだり
することしかできない無力さを痛感します。

でも、私が生きていく中でせっかく出会えた馬たち、
そして競馬という彼等の生きる道、私の楽しみなんだから
そのことで悩んでばかりいては、一生懸命にその世界で
生きている彼等に申し訳ないかもしれないので
いつも称讃と畏敬の念で見守り続けたいです。

レースを見る時はいつだって祈りにも似た気持ちです。
たった今の無事のことだけではなく、
いつか訪れる彼等の臨終の時の幸せを。




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