みなさんには何頭かの特別に好きな馬がいると思います。
2歳馬、3歳馬、4歳以上の古馬、
そして牡馬、牝馬などのカテゴリーに関係無く
私にもたくさんの好きな馬がいます。
だけど、それとは少し違った視点で見て、
ある世代まるごとみんな大好きという想いもあります。
私にとってそれは98年生まれの世代
つまり、2001年のクラシック世代です。
その理由は、彼等が私にとっての思い出の世代だからです。

私が競馬を本格的に見るようになったのは2000年秋からでした。
それ以前は、サクラローレル辺りまでの記憶があり、
その頃はぼんやりと競馬中継を見ていた程度でした。
その後、忙しい時期があり競馬中継も見なくなっていました。
そのまま競馬は遠い存在になり、何年か時が経ちました。
ある時、友人が財布から1枚のカードを出し、私に見せ
今、この馬が現役最強なんですよ、と説明した時
あぁ、いつの間に時代が変わっていたんだなぁ、と思いました。
それはテイエムオペラオーのカードでした。
私はその時の現役最強馬すら知りませんでした。
私の記憶にある馬は、既に父親になっていました。
空白の時間を悔やみましたが、今度はその父親を手がかりに
また競馬を見たいと思いました。
こうして競馬場に行ったり、競馬中継を見るきっかけができました。
私の頭は乾いたスポンジのように馬の名前をたくさん記憶していきました。
その時期にデビューしたり、春のクラシックに向けて
勢いを付けてきた馬が98年生まれの世代でした。
彼等のことを中心に競馬の勉強を始めましたので
特に印象に残っている、というのも理由のひとつです。

もうひとつの理由は、最初に印象に残った馬の同期だからです。
2000年の朝日杯3歳Sで若くして、そして志半ばで消えていった
タガノテイオーを想い、一緒に戦ってきた馬たちのこれからを
見守っていきたいと思ったからです。
同じ日の6Rでデビューしたシェリルウーマンの勝利も印象に残り
この世代の牝馬にも興味を持つようになりました。
その後、私は翌年の春に大学を卒業し、社会に出て行きました。
今までとは違った環境の中、不安を感じ、失敗に落ち込みながら
この世代の牡馬に憧れ、牝馬には自分を重ね合わせて
2001年のクラシックロードを私も一緒に駆け抜けていきました。

これらの要因が偶然重なり、彼等98年生まれの世代は
私にとってかけがえのない特別な世代になりました。
彼等は馬で私は人間なのに等身大の存在です。
そんな彼等ももう6歳。
まだ現役で頑張り続けている子もたくさんいます。
今でも私はそんな彼等に勇気付けてもらっています。
そして、彼等を追い続けているうちに
他の世代の馬にも興味を持ち、親しみを感じるようになり
みんなの頑張っている姿を見て、私も頑張らなきゃいけない!
と思うようになりました。
以前は気にも止めなかった競走馬の存在が
今では私の背中を押してくれる存在にまでなりました。




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