「雛人形館殺人事件」

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主人公  銀畑 光一(ぎんばた こういち) 
七瀬 吹雪(ななせ ふぶき)   

(ファイル1 菊地 広子)


 ある日私たち宛に、雛人形館から招待状がとどいた。その招待状が、殺人劇の始まりになるとは、その時は誰も思っていなかった。
 ガヤガヤガヤ。しゃべりながら光一たちは山道を歩いていた。
 「なー、ホントにこの道でいいのか?まちがってねぇ?」
光一が吹雪に言った。
 「そんなはずは…」
吹雪が光一にむかって小さな声でいった。
 「けどよー、さっきから雛人形館なんかみえてこないじゃんか」
二人はブツブツ言い合いながら歩き続けた。
 「ねえ、あれかしら。」
 吹雪がある方向を指さしながら言った。
 吹雪が指さした先には、大きな館が霧にかかってうっすらとみえている。光一達はそのことに気づくと、顔も上げずに館に向かってもくもくと歩きはじめた。
 「つっ、ついた。」

 二人が顔をあげて前をみると、そこには大きな館が建っていた。館に入ると館長の海藤さんと、その奥さんが出向かいにきた。館長に案内されて奥へすすむと、なんとそこには、他の客にまぎれて同じ高校の、菊野まひろ、関村静穂(しほ)、細河直気、岩崎三月乃(ひなの)の四人がいた。
 「よう!おまえらも来てたのか。」
細河が光一に言った。
 「ああ。へんな招待状がきたんだ。」
光一が細河にいった。
 「えっ!招待状!?」
話によると、この四人のうちにも招待状がきたらしい。光一がおどろいていると、だれかが光一のかたをたたいてきた。光一がふりむくと、
 「イヤ、今の君たちの話聞いちゃってね。あっ、ごめんごめん。ぬすみ聞きするつもりはなかったんだけど」
当麻瑞樹と名のる男が光一に言った。
 「ごめんなさい。でも、あなたたちの言葉が気になって…」
そこには、おっとりとしておとなしそうな女の人が立っていた。この人の名は、秋山空(あおい)という人だった。
 「今の話?」
光一がいった。
 「実をいうと、私達も招待状がきてここに来たの。」
桜井恵(けい)と名のる女がひょっこり出てきて言った。
 「なんだって!?」
光一がおどろいていると、急に館内放送がながれてきた。
 『海藤様、海藤様。お客様がお呼びです。至急404号室までおこしください』
奥さんはすぐに404号室へとむかっていった。
 「ねえ。せっかく来たんだから、見学しよー」
 「ああ」
光一と吹雪は、奥へとすすんで行った。そのとき
 「キャッ!なにこれ。」
なんと吹雪の近くにあった雛人形の首がポロポロと落ちはじめたのだ。
 「イヤーーーーーー!!」
 「なんでこんなことが…」
光一はイヤな予感がした。そのときだった。
 「キャーーーーー」
急に奥さんの悲鳴が聞こえてきたのだ。
 「404号室のほうだ!!」
光一たちは、404号室に向かって走りだした。そして、404号室を開けた時、雛人形館殺人劇の幕があがった。なんとそこには、さっきの雛人形のように、首を切られた館長さんの死体があったのだ。
 「あっ、あなた…」
奥さんは、ふらっとその場で気絶してしまった。
 「キャッ、キャーーーー」
吹雪は光一にしがみついた。
 「くっ…」
光一はむざんな死体をみながら危険な気配を感じた。   

(ファイル2 細野菜保子)

 なんとも残酷な姿だった。雛人形と同様に首と胴体が別々になっていた。その館長の部屋は、血の海と化していた。
光一が
 「これは殺しだ!」
まひろが
 「ねえ、ボートがあったでしょ。そのボートでこの島からにげだしましょーよー。こんな島にいられないわ。」
外は大雨なのにみんなにげだした。けどそこには、ボートはなかった。つながっていたひもは切られていた。
 「僕達はこの島にとじこめられたんだ。」
みんな真っ青になった。静穂が
 「私たち殺されちゃうの。……」
しょうがなく部屋に戻ると、そこにあったお雛様が胴体と足が別々になっていた。
そのすぐ後に
 「キャーッ。」
光一が
 「奥様の声だ。奥様の部屋だ。」
と海籐さんが殺された時と同様に部屋にむかった。そこには奥様がお雛様と同じ形で胴体と足が別々になっていた。

(ファイル3 関河 真歩)

 「今度は、奥様が・・・」
 「そっそんなー私達全員殺されちゃうの??」 
三月乃(ひなの)は、ガタガタとふるえ初めた。
 「そうだ!!警察に電話をすれば!!」 
そう言って直気は走っていった。
 「そっそんなー電話線まで切られている」
 「俺達はね迎え来る6日後までこの島を抜け出せないんだ」
 「ええっ」
 「ところでみなさん、奥様が殺された8時〜8時15分の間、全員食堂にいたでしょう。その時途中でぬけだした空(あおい)さん、直気、瑞樹さんはどこにいましたか?」
 「私は8時にトイレに…。けど、3分くらいで帰って来ました」
 「オレは、部屋で休んでいた」
と直気は、言った。
 「俺も同じだ」
 「ふーん」 

〜翌朝〜

 「あぁっ」 
光一は大声をあげた。その大声でみんなが集まってきた。
 「雛人形の胴体と首がまた…」
 「今度は誰が…」
吹雪はガタガタふるえだした。ふと後ろをむくと、瑞樹が下をむいてじっとだまっている。
(なんで俺がこんなめに…まっまさか、15年前のアレか?そんなばかな…でももしそうだったら今度は俺が殺されるのか!?まっまてよ…もし15年前のことが関係してるなら…犯人はアイツ!?)
 「瑞樹さん、どうかしたんですか?」
吹雪が瑞樹にそういうと、みんないっせいに瑞樹の顔を見た。顔を上げた瑞樹の顔は青ざめていた。その時瑞樹はすごいいきおいで走り去っていった。
 「瑞樹さん!?」
みんないっせいに追いかけた。
 「瑞樹さーん、1人いると危険ですよー」
そういいながらみんなは瑞樹をさがすために、他の方向へとわかれていった。
 「ギャアアアアー」
 「瑞樹さんの声だー」
みんな声の方へ言った。
 「キャー!」
 そこには、当麻瑞樹の胴と首がバラバラになった無惨な姿があった。
 「そっそんな瑞樹さんまで…」
 「くそーっ犯人は、俺達を皆殺しにするつもりかよー」
 直気は、くやしがっていた。
 「窓が割れている????」
 「えっ じゃあ光ちゃん犯人は、外部の人間??」
 「ちがうんだ、吹雪それは、犯人のトリック…そう、すべては、この窓が物語っているんだ」
 「・・・・・・・・」
 「犯人は、この中にいる」 

(ファイル4  岩村 亜希子)

 「ちょっと、この窓をよく見てくれ。」
光一が言った。
 「何これ、ガラスの割れてるところが少しおかしくない?」
 「吹雪、どうして?これのどこがおかしいの?」
 「静穂、俺が説明する、みんなもよく聞いてくれ」
光一がそう言いながら窓の方へと歩いて行き、みんながその後へとついて行く。
 「ほら、よく見てくれ、ふつー外から入るのなら鍵に一番近いところを割って窓を開けるだろ、だがこれはちがう。これは中から窓を開けて中にいながら手を伸ばして割っているからこんな所が割れてるんだ。窓が開いていたら窓は必ず2重になっているはずだ、だが犯人は、窓が2重に割れていたら不思議に思われるため、少し離れた所を割っているんだ、分かったか静穂」
 「なんだ、そーゆーことだったんだ」
 「みなさんおつかれの様なので、今日はこのへんでまた明日にしましょう。」
光一がそう言うと、部屋に戻った。そして、みんなが眠りについたころ。コンコン、コンコン
 「光一君、まだおきてる」と、恵が小声で言った。
 「だれだ」
光一が寝ぼけた声で言った。
 「私よ、恵、ちょっと話したいことがあるんだけど、いいかな」
 「光ちゃん起きなさいよ」
吹雪も来ていた。
 「なんだよ、こんな時間に、まっいいや中入れよ」
恵と吹雪は中へ入り椅子に座り話始めた。
 「光ちゃんなに寝ぼけてるの、重大な話何だからー、1回しか言わないからね」
吹雪が怒りながら言っている。
 「何だよだったら早く言えよ」
 「よく聞いてよ、あのね」
と吹雪が言いかけたとたん、恵が
 「ちょっとまって私やっぱり自分で言う、ありがとう吹雪ちゃん」
恵の目は真剣になり
 「光一君私見ちゃったの、瑞樹君が殺される所」
 「えっ、でだれだ顔は見たのか」
と光一が聞くと
 「うん犯人は」
コンコン
 「恵ちゃん、いるのちょっと入るよ」
と空が来た。
 「あっ空ちゃんどーしたの?」
 「うん恵ちゃんにお手洗いに、一緒に来てもらおうかと思って」
と言った。
 「そーなんだ、じゃー私も行こうかな」
と吹雪が言った。
 「じゃーこの話はまた明日」
と恵が言うと、光一はすでに寝ていた。3人がトイレから帰り、部屋へ戻った。恵がベットに腰を掛けて、1人でなにか言っている。
 「も、もしかして、私殺されるの、いやいやーー」
と言いそのまま寝てしまった。

 翌朝昨日の嵐がうそのように去っていて、晴れていた。なぜか恵は犯人の所へ電話をしている。
テゥルルテゥルル ガチャ
 「はい」
犯人が電話出た。
 「もしもし恵です。瑞樹君をなんで殺したりなんかしたの」
と恵が強く言っている
 「うるさい、聞くな」
と恵と犯人の言い合いが続いていた。すると犯人は、
 「会って話そう」
 「いいわよ」
と恵が言った。
 「じゃあ夜中の1時に地下室へ来い」犯人が言うと、電話は切れてしまった。

     誰かこのお話しの続きをかいてください。まってまーす!!


(ファイル5 小牧市立篠岡小学校 加藤 玲)


 恵は、迷っていた。
 犯人に、会うと言ってしまったが、今までのことを、考えると、相手は、刃物を持っている。そう簡単に、会っていいものか。光一に、相談しようか。
 しかし、それで、ねらわれるかもしれない。

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