小鳥物語
(木島英恵)
1.パリーちゃんの旅立
パリーちゃんは、小鳥の女の子です。お父さんも、お母さんも、パリーちゃんが幼いときに死んでしまいました。 それから7年間・・・。パリーちゃんは、友達のピーちゃんの家でそだてられました。 しかし、その木が人間達によってたおされてしまったので、パリーちゃんは、旅立つことにしました。 まずは、地図で行くところを決めなければ行けません。とりあえずここから三キロメートルほどはなれた桜岡町というところに行くことにしました。
約30分ほど立って湖が見えてきました。
2.湖に出たウサギ
「わー湖だぁー」
とてもきれいな湖です。さっそく湖に入ろうとしたら、近くにあった石が落ちました。すると、
「がぉー」
なぜか大きな、声がしたのでパリーちゃんは、湖を見ました。すると、どうでしょう。湖の中に大きな、ウサギがいるでは、ありませんか。 パリーちゃんは、逃げ出しました。あとから
「うおおー」
といううなり声が聞こえましたがパリーちゃんは、気にもとめませんでした。
3.料理好きのマミーさん
出発してから1日立ちました。おなかがぺこぺこです。それで、何か食べ物を探していると、いい匂いがしてきました。 パリーちゃんは、おいしそうなにおいにつられて、おかしのいえにつきました。
「とんとん」
と、戸をたたくと、中から、かもの、おばさんが出てきました。 おばさんは、マミーという名前でお料理がとても、好きです。パリーちゃんは、たちまちおなかがいっぱいになり、おばさんと別れました。
(堤 恵理子)
4.きっかけ?
パリーちゃんは、桜岡町まであとわずかというところでパリーちゃんは、ピーちゃんのことが恋しくなってかなしくなりました。
「ピーちゃん、一緒に行こう」
といったことを思うと、もう泣き出してしまいました。 ちょうどそのころ、ピーちゃんもパリーちゃんのことが恋しく泣き出していました。そこでピーちゃんは、
「よしっ桜岡帳にいこう!」
と、決心して、お母さんたちにそのことを話しました。お母さんたちも、
「そろそろ、1人立ちの時期だ。1人立ちをするがいいだろう。」
と、ピーちゃんにたくさんの食料を持たせ、桜岡帳へ行くことを許したのでした。そこで、パリーちゃんは、ピーちゃんのいえに向かい、ピーちゃんは、桜岡町に向かいました。
5.
再会パリーちゃんもピーちゃんも、もう1度会いたい気持ちであふれていました。なので、もうスピードで飛んでいると、向こうから見慣れた鳥が飛んでくるではありませんか!
「おーい。ピーちゃーん!」
「おーい。パリーちゃーん!」
と、二人ともうれしそうです。
(礒川千春)
6.一人立ち
パリーちゃんもピーちゃんも一人立ちをすることにしました。 パリーちゃん、ピーちゃんは、もう一人立ちの時期なのです。ピーちゃんは、お母さん達に、電話しました。
「お母さん。パリーちゃんと、ぐうぜん会ったの。それでね。一人立ちすることを決めたの。」
「へぇー、そうなの。でも二人なら二人立ちでしょう。」
「そういうことなので、バーイバーイ」 とってもピーちゃんは、楽しそうです。
7.森の中
パリーちゃん、ピーちゃんは、森へ行きました。森の中でウサギと、キツネに、会いました。ウサギは、
「この森を抜けると、湖に出るよ。」
と、教えてくれました。
「えっまた、おおうさぎがでるのかなぁー」
パリーちゃんは、心配でたまりません。なので、大ウサギのことを話してみました。すると、
「さぁ、聞いたことないなぁー」
ウサギさんは、知らないようです。 森の中へ進んでいくと、今度は、キツネに会いました。大ウサギのことを聞くと、
「知らない」と、行っていました。しばらく行くと、大きな黒いものが近ずいてきました。クマです。二匹は、急いで逃げました。
・・・危機一髪!
やっとのことでクマから逃れました。
「ふゥー。あぶなかったね。」
「うん。今度から用心しよう!」
8.大ウサギ
また湖に、大ウサギが、出てきました。 パリーちゃんは、びっくりして、言葉が出ませんでした。ピーちゃんは、
「大ウサギが出たぁー」
と、さわいでいます。すると、森の中で出会った、ウサギが出てきました。
「どうしたの?」
「ここに、大ウサギがいる!」
「えっ。大ウサギってうさちゃんのこと?」
ウサギはいいました。
「このうさちゃんは、さみしがりやなの。仲良くしてあげて。」
「そうだったんだ。わたし、行くときも、会ったんだけどうぉーって、叫び声が聞こえて、びっくりして・・・。」
パリーちゃんは、いいました。 そして、ピーちゃん・パリーちゃん・うさ・ウサギは、仲良しになりました。
「私たち、桜丘町へ、行くの。だけど、ときどき遊びに来るからねぇー」
二匹は、いいました。
「ぜったいだよぉー。また来てねぇー。」
二匹が行ってからも、うさと、ウサギは、てをふっていました。
(木嶌英恵)
9.よわむしな小鳥ミミー
ピーちゃんもパリーちゃんも、二人立ちで桜岡町へ行くはずだったのに、大ウサギのうさちゃんに会ったりして、すっかり遅れてしまいました。 先を急いでいると、
「あの・・」
声をかけられました。
「あの・・。私ミミーっていうの。まだ友達がいないの。ともだちになってくれる?」
二匹は、まよいましたがすぐに、「うん!」と、返事をしました。 三匹とも、とってもうれしそうでした。
10.やっとたどりついた、桜岡町
三匹がたどり着いたのは、緑がたくさんある桜岡町です。「桜岡町は、こんなに、いいところだったのか。」 三匹は、ここに住むことにしました。 そして、三匹は、ときどきうさちゃん達のところに行ったりして、平和な毎日をおくっているのです。