雲の上の世界
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♪堤 恵理子♪
@大ききん
ある静かな平和な村に春子という十歳の女の子が住んでいます。しかし、この村に大ききんがおそってきました。
春子の家でも、カボチャの茎くらいしか食べる物がありません。そこで、春子は、食べ物探しに出かけました。ほんの少しのカボチャの茎を持って。
A不思議な豆粒
はじめ、春子は、村の平和寺に行ってみました。そこでは、お米を少しくれました。それでも、七人の家族では、すぐになくなってしまいます。そこで、今度は、村の牛使いのベレーのところに行ってみました。すると、豆粒をたくさんくれました。「これを畑にまきなさい。」
Bすごい豆粒!
春子はベレーに言われた通りに畑に豆粒をまくことにしました。そこで、急いで家に帰ると、二人の弟と一人の妹が飢え死していました。これは大変とお米をお母さんに渡しました。
「ねえ、お母さん。ベレーが『この豆粒を畑にまくといい』と言っていたよ。」
と春子が言うと、
「ベレーがそう言っていたならまいたら。」
と興味は全然なさそうに答えてくれました。
「それじゃあまくよ!」
春子が豆粒をまくと、なんと、ぐんぐん伸びていきます。っと思ったら
「パンッ」
と割れて招待状が出てきました。
C雲の上の世界
招待状には、こう書いてありました。
「余った豆粒は家族で一粒ずつ食べるが良い。三日間は何も食べなくても大丈夫だ。この豆粒をうえたお方よ、ここに書いてある通りに行きなさい。そのうち、雲雪山があるはずだ。そこに登って『イカセノエウノモクーパ』と言うのだ。」
D雲雪山に出発
春子は、親友の夏子と一緒に行きたくなりました。そこで、夏子の家に行くと、そこでも弟が一人、妹が二人飢え死していました。「ねえ、夏子。食料をここに置いていくかわりに、ついてきてくれない?」と春子が聞くと夏子は大歓迎と答えてくれました。それでは、雲雪山に出発。
(礒川千春)
E夏子と出発!
春子は、夏子に言いました。
「この豆粒食べてみて。」
夏子は言われるままに食べてみました。
「あっ。結構おいしいし、なんだかおなかいっぱい。」
「やっぱりそうでしょう。三日間は何も食べなくてもいいんだって。雲雪山に行ってそこを登って『イカセノエウノモクーパ』と言うらしいの。」
F秋子との出会い
春子と夏子はそのまま歩いていると一軒の家がありました。二人は疲れていたので泊めてもらうことにしました。
トントン。
すると、一人の女の子が出てきました。秋子というそうです。
「今夜、泊めてもらえませんか?」
すると、秋子は、
「こんな狭いところでいいならどうぞ。」
と言ってくれました。そこで、春子は、
「私達、今、雲雪山に行く途中なの。秋子さんも一緒に行ってくれない?」
と聞きました。すると、秋子は、
「うん。喜んで!」
と言いました。秋子の家も大ききんで食べ物がないそうです。春子が豆粒をあげると、やはりおなかいっぱいになりました。
「この豆粒は、牛使いのベレーにもらったの。豆粒をうえたら、招待状が出てきました。今度は、三人で雲雪山に出発!一qほど歩くと雲雪山に着きました。
G『イカセノエウノモクーパ』
やっと雲雪山に着きました。みんなで、
「イカセノエウノモクーパ」
と言うとなんとお城が出てきたのです。お城の入り口には兵士がいます。兵士は
「招待状をお見せ下さい。」
と言いました。
「あっ。これのこと」
春子はポケットから招待状を出しました。そして、お城に入れてもらいました。お城の中では、パーティーが開かれています。みんなドレスを着ているのに対して、春子、夏子、秋子は服です。すると、冬子が出てきてドレスをプレゼントしました。
「ありがとう。本当にいいの?」
「いいわよ。そのかわり友達になってくれる?」
「もちろんいいよ!」
そして春子、夏子、秋子、冬子は大親友になりました。
Gお城の中で
春子は冬子に
「何か食べる物はある?」
と聞くと冬子は、
「いくらでもあるよ。」
と教えてくれました。
「それじゃあ、お昼ご飯にして。」
と夏子はおなかがすいていることを言っています。すると冬子は、
「そろそろ雲の上の世界へ行きましょう。そこでは、きっとあなた達のほしい物が全部そろっているに違い ありません。ね、行きましょう。」
「面白そう!ねえ、夏子、秋子一緒に行こうよ。」
と春子ははりきっていますが、夏子は、
「帰ってこれるの?」
と心配です。そこで、秋子は、「私達のほしい物が全部そろっているのなら、平気じゃない?」
(篠岡小5年1組 Mana&Aーちゃん)
「そうだね。」
それから4人は、雲の上の世界へ、出発しました。冬子が、雲のエレベーターへ、案内しました。そこには、雲の天使がいて、
「 どちらまでいきますか?」
と、きかれて秋子が
「 雲の上の世界へ行きたいんですけれど・・・」
すると天使が、
「約30分で、つきますよ。」
と、言うと虹色の雲が出てきて・・・・。 気が付いたときには、雲の上の世界へつきました。