旧華頂宮邸
宮内省設計/昭和4年
(写真をクリックすると、別の写真が見れます。)
昭和4年華頂宮博信侯爵夫妻の住居として建築されました。この建物は報国寺の近くにあります。
この一帯を宅間谷(たくまがやつ)といいますが、木が鬱蒼として静かで実に鎌倉らしい空間で私は好きです。
11月18日、19日に一般公開があったので、取材に行きました。紅葉の木々に銅板葺きの屋根の緑青が映え、
素晴らしい雰囲気を醸し出していました。配られた資料の平面図を見ると部屋数は20程もあるようです。
多くの部屋にマントルピースがありましたが、スチーム暖房器具の収納用で実際の暖炉ではないようでした。
また、どの部屋も調度品が片づけられていてやや殺風景でした。室内を当時の家具で埋め、庭園を花々で埋めれば、
鎌倉文学館を凌ぐ観光スポットとなるのは間違いありません。
鎌倉市の上手な活用を期待しています。(鎌倉市浄明寺二丁目)