旧華頂宮邸PART2

鎌倉市はこの建物を何に使おうとしているのでしょう。 部屋数は多く、部屋同士が扉でつながっているので博物館的な用途には ぴったりです。ただ、あまり大衆的な施設にはしないで、多少の入場料を とってもいいから、この環境を壊さず、ハイセンス、ハイレベルな施設に していただきたいです。



北側外観

ハーフティンバーの外壁、銅板葺きの屋根がまわりの樹木、谷戸の景観に 見事に調和しています。


玄関

玄関番が箒で掃くという絵が似合う玄関です。


ライオン

口から水を吹き出し、池を満たしていたのでしょう。 上の手すりにジュリエットが立って、「ロミオ〜」と叫ぶといいかもしれません。


食堂

スチーム暖房器具を収納したマントルピースが見えます。


室内から庭を眺める

このような庭に直接出られるタイル張りの部屋はなんというのでしょう。

小林篤史様より、下記の解説を頂きました。ありがとうございました。

「これらはアメリカ、イギリスの当時(1910 - 20年代)の住宅用語では大体はSun Porch、またはGreen Houseと呼ばれていました。チューダー様式がこれらの国々で郊外の庭付き一戸建てで特にはやり、安く売られていたのも、このような庭に面した窓が全方向に付けられ、、タイル張りにしたSun Roomが付いていました。アメリカの郊外に、まだ沢山この時代に建てられた家が残っていますが、最近これらの歴史的な価値、美しさでまた近年不動産的には価格も結構高く売買されています。建てられた後に、手を加えられ、リフォームなどでだいぶその元のカタチを失ってしまった家々も、最近の買主はレストアで当時の美しさを忠実に復元する努力をしているようです。中には、町全体でこれらの美しい日本で言う「洋館」の町並みを残そうというところがアメリカでは増えています。」



階段

階段は写真の家人、客人用の幅広のものと、おそらく使用人用の 急で幅が狭いものの2種類ありました。



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