(11)お別れパーティーは、とってもいい思い出!
とうとうこの日になりました。コロンちゃんは、ぐしゃぐしゃの泣き顔です。っとそのとき、ひらひらきれいな蝶が飛んできて、手紙を落としていきました。
書いてあったのは、
『お別れパーティーをします。どうぞしゅぎょうやしきへ来てください。 指導した先生と、友達より。』
と、いう内容でした。それを読んだコロンちゃんの顔は、晴れ晴れとしていました。みんなが私のためにパーティーを開いてくれるなんて・・・感激!
コロンちゃんは、みんなを待たせないために、急いで着替えました。ドレスは、一番はじめ来たときに着た、あれです! あれから一年間いろいろな修行にはげんでそして今日、またあの日のようにリボンのドレスを着て、みんなでパーティーができるなんて!
コロンちゃんは、感動しながらも、パーティー会場に急ぎます。会場につくと、もうすでにみんな来ていました。この村の人ほとんどが来ていました。司会は、体操のクック先生でした。
「はじめに一言お願いします。」
「皆さん、この一年間本当にありがとうございました。今日一日楽しく過ごし、この立派になったすがたを家族に見せようと思います。」
「では、友達からプレゼント!」
リエサちゃんからは、冬のためにマフラー、ラビト君からは、手袋・・・・・っとなんか紙がついているぞ!
『五時、リス公園で待ってます。』
「リス公園は、近くだからいってみよう!」
と、コロンちゃんは、思いました。 パーティーは、お菓子を食べたり、季節はずれの七夕が飾ってあったり大にぎわいでした。でも私の興味は、あの手紙!コロンちゃんが抜け出すのを待っていよーっと!あっコロンちゃんが会場から抜け出している!さっそく監視しなくっちゃぁー! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・さあリス公園に着きました。
「コロンちゃん!」
はっと振り向くと、ラビト君がいました。
「ねえ・・、ほんとに帰っちゃうの・・・。」
「え?そうだけど・・」
「せっかくできたお友達なのに・・・。」
「友達は、いつまでたってもお友達だよ!」
「え・・・うん!そうだね!」
そういうと、ラビト君は、走っていきました。
これで一件落着!・・ですよねぇー
(12)帰り・・・そして再会
その夜、コロンちゃんは、今度は、道に迷わないように、自動の車で帰ります。途中で大きな顔のカラスがいたけれど、
「ぐぉーぐぉー」
と、いびきをかいて、寝てたのでそのまま通り過ぎてしまいました。
・ ・ 一 ・ ・ 時 ・ ・ 間 ・ ・
やっともとの村に戻りました。豊かでのどかな自然のにおいがします。なつかしい香りです。コロンちゃんは、真っ先に、家の方へ走っていきました。
ついに家・・・・一年前と、全然変わっていません!これを見ると、コロンちゃんは、涙が止まらなくて、戸を押し開け、ドアを開け、目の前の玄関で待っていたお母さんに飛びつきました。
「おかあさん!」
二人は、しばらくそのまんまでした。 そのうち、お父さんも、帰ってきて、みんなでハッピバースデーを祝いました。そうです!一年前の今日は、この五歳の女の子の誕生日だったのです!
「ハッピバースデートゥーユゥーハッピバースデートゥーユゥー
ハッピバースデーディアコロンちゃーん
ハッピバースデートゥーユー」
あとがき
コロンちゃんの物語は、どうでしたか? 実は、このあとにも続きがあってコロンちゃんは、ラビト君達に手紙を出します。
『毎日がんばってます。そちらは、どうですか? こっちでは、もう花が咲いてます。もしよかったら、うちへ来てください。』
とか・・・。いろいろです。
もし、この物語で思ったことが、あったら、気軽にメールを送ってください。
§木島英恵より§
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