|
わが魂を聖地に埋めよ〜アメリカ・インディアン闘争史
この本を読んだのはもう随分前のことだが、初版は驚くことに1970年だった。
作者ディー・ブラウン氏は2002年に94歳で亡くなっている。
もう一度読み返してみたくなり、本棚から引っ張り出して来たが、開いてみて、あまりの文字の細かさにびっくりした。本嫌いの私がよくもこの細かな文字の本を上下巻も読んだものだ。パラパラとめくりながら、読んでいるだけで、無性に悲しくなり、辛い気持ちになって本を閉じてしまった。
ここ数年癒しブーム…
病んだ心の人が多くなっているのか、ほとんどのものはアメリカからやって来る癒しが多いように思える。カウンセリングやヒーリングもリーディングもすべて先を行っているアメリカ…逆を言えば病んだ心の人が随分前から多くいて、色々な方法を模索した結果なのかもしれないが…
そう思うのは私だけかもしれないが、そんな癒しの方法は皮肉なことにもう古くからネイティブ・アメリカン、インディアンたちが使っていた知恵ばかりだったことに気づかされる。
草や花を使った癒し、煎じる、燻す、お茶として、または何かの方法で口から身体に入れる。鉱物も多く使われている、今ならパワーストーンと呼ばれる物たちのことだ。
それらはすべて生活に密着していた。
『メディスン・ホイール シャーマンの処方箋』を読むとたくさんのことを知ることが出来る。生きる為の最高の薬は自然の中にこそあるのだ、とも書かれている。
ネイティブ・アメリカンはいたるところで、人生を心から楽しみ、学び、生きることを教えてくれている。
何故か私はとても急に、聖地という言葉に強く惹かれてしまっている。
どうしてなのかは今はまだ分からない…
2004.6.28
|
| |