Essay
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『世界で一番愛された犬』

『世界で一番愛された犬』を私は知っている。正確には『世界で一番愛されている犬』だ。
その犬とは私がほぼ毎日広場で逢う犬たちのことです。
少なくとも、私が何度か会話を交わしたことのある飼い主さんの犬たちは『世界で一番愛され、幸せな犬』なのです。

それは、お洒落なリードをつけているとか、可愛い服を着せてもらっているとか、そんな低レベルな問題ではありません。毎日ご馳走を食べさせているなんて話も聞いたことはありません。身体に安全なフードやおやつをもらっているかもしれませんが…
いくつもおもちゃを持っていることを自慢している訳でもない、いたずらっ子も甘えっ子もいます、人懐っこい犬、ナイーブな犬、泥んこの犬(笑)個性も様々…

今年のこの暑い夏の日の夕方に広場に集まってくる犬たちは、飼い主さんと共に、とても嬉しそうにやって来る。一緒にかけっこをしたり、ボール遊びをしたり、犬同士でガウガウしたりして楽しんでいる。

私の話したことのある飼い主さんたちはみんな心から犬たちを愛している、我子のように、我子以上に愛している。時には厳しく叱ることもあるが、しっかりしたしつけの為だと分かる。こんなにも飼い主さんやまわりの友人知人に愛されている犬はいないと思う。
我家の愛犬もそうであるように、飼い主だけではなく、まわりの優しい人々からの大きな愛も注いでもらっている。
広場に行くたびに、そんな心優しい多くの飼い主さんに出逢えることをとても幸せに思う。

日本中の、世界中の犬たちがすべてそうであって欲しいと願うけれど、現実にはそうでないことを知っている。何百匹、何千匹、何万匹の哀しい犬たちが存在しているのが現状だ。

年間に何匹も生まれる、色々な犬種の多くの犬たち、その中からもしかしたら、ほんの一握りの選ばれた犬たちにしか無償の愛は注がれていないのかもしれないと思うと本当に心が痛む。

広場で、家で家族から『愛され、可愛がられ、幸せな犬たち』一生のパートナーとして、健康で幸せで楽しく暮らしてほしいと、私の出逢ったすべての飼い主さんたちの気持ちは同じように思っているに違いない。

2004.8.10


旅へ…

旅の日程がようやく決まりました。出発は9月です。
その土地に行くことは宿命だったのだろうと今から思ってしまいます。

今年出逢う人、今年行く場所が、ずっと以前から決まっていたことのように…

その土地には、呼ばれて行く人がとても多いと聞きます。しかも短い期間にとんとん拍子に事が進み、あれよあれよと出発して行く人が少なくないようです。無理だと思っていたのに、そんな心配がすべて消えて、背中を押されるようなスピードで旅に出る人、奇跡のような不思議なことが次から次に起きて呼ばれて出発する人々…

しかし私の場合、それとはすべて逆でした。紆余曲折だらけで、まるで私の人生のように、不安定な心そのままに…
5月に行きたいと強く思い、しかし決心が出来ず、ずっと悩んでいて、せめて資料の請求をしようと思い電話をかけました。そして、やっとやっと自分の中で行く決心が固まった時に、私が申し込もうとしていたツアーの中止が決まったのです。

その土地を知る人はまだ少なく、ツアーも数えるほどです。車の免許があれば一人でもまわれるのかもしれませんが、運転免許を持たない私に移動の手段はなく、ツアーを探すしかありませんでした。
パソコンで検索をする。
やっと3社のツアーを発見、メールにて連絡をとると、どちらの企画会社からもすぐにとても好感の持てる返事が頂けました。3社の中から選ぶものだと思っていましたが、ツアー内容が濃く良いだけではなく、メールの返事を頂いた方との縁がとても強かったようで、すんなりある会社のツアーに心は決まり、その後残りのひとつのツアーが中止になったと知り、またもうひとつのツアー会社の日程表を頂きましたが、あまり惹かれるものもなく、こちらのツアーももしかすると催行人数が足りずに出発しないような気がします。
私が選んだツアーには素晴らしい特典があります、ツアー日程の中に満月の日が含まれるのです。大好きな満月にも呼ばれたのかもしれません。いつも私を守ってくれるお月様に…

そんな訳で、まだうんと先の話ではありますが、やっとその土地が私が訪れることを許可してくれたようで、久しぶりに旅に出ます。
ツアー参加ではありますが、ひとりです。
私の無駄に強いエネルギーが何を起こしてくれるのか?このエネルギーの質が良いものなのか悪いものなのか…
悪いものならば良いエネルギーに変えてこようと思います。
中途半端な私のエネルギーの使い方も知る事が出来るかもしれません。

とんとん拍子には進まなかった私の旅に出る日、それはきっとその土地に試されたのかもしれないと思います。

旅に出ます。
その土地から本当の多くの真実を教えてもらえると信じて、旅に出ます。

2004.8.12


オリンピック

スポーツは観るのもやるのも多分好きじゃない、高校野球もプロ野球もサッカーも好きじゃない。しかし、この夏毎日オリンピックのニュースと映像を見る事になってしまった。私には他人がやっている事に一喜一憂する人の気持ちがまるで分からない。

そんな私も昔々は全日本プロレスのファンだった、スタン・ハンセンの大ファンだった。今プロレスはどこに行ったんだ?

運動能力のない私も自転車には乗れた、高校は自転車通学だった、そして確か23歳の夏、無謀にも友人と3人ママチャリで自分達の住む町から出発して三浦半島を一周したりもした。
乗馬は5年ほどやっていた。
それでも自転車競技も馬術大会などは観た事はなかった。

2004年オリンピックは聖地ギリシャ、アテネで開催されている。

数年前エジプトとエーゲ海の旅に出た、エーゲ海クルーズを楽しみアテネに到着した夜私は熱を出し、翌日のアテネ観光には参加出来なかった。すぐ近くにパルテノン神殿があったというのに…今にして思えば悔しいが私を呼んだのはエジプトだけだったと思うことにしている。実際エジプトではピラミッドから、その他色々な場所で私は多くのパワーをもらえた気がした。
アテネに少しの思い出もない私、スポーツ観戦に興味のない私は毎日のオリンピック騒動に取り残されている。

メダルを取った人間だけに注目が行くようだ。
メダルを取れなかった人々は取り残されている。
そしてメダルを取った選手と家族との愛が大きく取り上げられることもしばしばあり、あたたかな家族の愛に包まれて育った選手達のエピソードを耳にするたび、目にするたび、私は淋しさや悲しみの中に取り残される。

オリンピックはもう参加するだけでは駄目なんだ。
メダルを取らなければ駄目なんだ。
家族愛がなければいけないんだ。

オリンピックが何故だかとても虚しい…

2004.8.19


覚書

先日千賀子さんから頂いた言葉がとても嬉しく、どうしても覚えておきたい、記しておきたいと思いましたのでここに書かせて頂きます。それは私がこれから行こうとしている土地への旅のアドバイスでもあります。

『その土地はエネルギーが異常に強い場所ですから、自分の想念をポジティブにするように心掛けて下さい。
あなたの場合特に思いを現実化するエネルギーが強過ぎるのでマイナスに働かないように注意。
決して質が悪い訳ではありません、エネルギーは使い方次第でどちらにもなります。日常生活や自分に対しても怒りや憎悪など向け過ぎないように注意して下さい。』

とても嬉しい千賀子さんからのメッセージでした。
私がこれから行こうとしている土地で、私がこれから学ぼうとしたり、身体や心に方向性を持つ為にとても心強いメッセージでした。

『思いを現実化する…』;;;;(;・・)ゞウーン失恋ばかりしていた気がするけれどなぁ(笑)

千賀子さんありがとうございます。
心より感謝致します。

2004.8.24


無事帰国しました!

いつの間にやら旅に出て、先日無事帰国致しました。

旅の途中、殴り書きした日記、眠い目で踊る文字で書いた日記、とにかくペンを持てばどんな場所でも書くわ、書くわ…(原稿は必ず下書きありが基本よ!)
その書き過ぎの日記を整理して、写真を整理して、只今『旅の日記』をサイトアップする為格闘しております。

旅でご一緒した方々が何人我サイトに訪れ、この雑文を読んで頂けるかは疑問ですが…
出逢った人達はみんないい人達ばかりで、本当に安心しました。
必然で出逢ったと分かる過去世からのつながりでしたね。
ただ、もしその方々がこの雑文を読まれる事があるのならば、お詫び申し上げたいと思います。

私はずっと自分を演じていたかもしれません。常にハイテンションでいることにかなり疲れていました。色々な場面でひとりになりたいと思ってしまいました。私の我ままでしかないことですが…
特に全員でシェアリングをしなくてはならない時には、考えていること、感じていることの10分の1、100分の1も口にすることが出来なかったかもしれません。
そして皆さんの感動や涙に共鳴出来なかったことをお許し下さい。

私はもう10数年以上前から、途切れ途切れではありますが、精神世界やニューエイジ、ハイアーセルフ、ネイティブ・アメリカンの文献等々の本の中で学んで来たことが多く起こり、私はセドナに呼ばれて訪れたことを実感しておりました。だから皆さんと旅の目的も少し違っていたかもしれませんね…

私は自分が受けたリーディングで、とても多くの自分自身の真実が分かった時にだけ涙しました。(精神的に背負いこんでいるものがとても重く、辛く苦しんでいた為でもあります。)その事を知りたくてセドナに呼ばれる日を待っていたのです。

皆さんも本当はお気付きになっていたかもしれませんね、私とのエネルギーのレベルや波動の違いについて…(それはどちらが上とか下とかではありません…)

ごめんなさい…
私は誰かになりすましていたような気持ちでいっぱいです。
こんなにもいい人達と一緒であっても私にとってツアーはかなり辛く、もうツアー参加は出来ないと思ってしまいました。

大変お世話になりました。
楽しい時間を共有出来たことはとても嬉しいことでした。
この先アップする予定の『旅の日記』はかなり辛口になりそうです。
お時間があれば覗きに来て下さい。

『ヒューマン・デザイン』はこんな私を的確に証言してくれておりました。

2004.10.12


がん検診

がん検診を経験したことがある人は、ここに訪れる方でどのくらいいるだろう?
私は昨日、子宮がん検診を受けて、またしても激しい痛みに耐えられず倒れこみ、しばらく病院のベッドに横になっていた。とにかく恐怖の子宮がん検診…検査後痛みに負けて倒れこんだのはこれで2回目だ。

胃がん検診はバリュウムを飲まされ、ぐるぐる身体を回されるが、まだ私には耐えられる。胃カメラの方が何倍も辛い、顔がグチャグチャになるほど涙が溢れたこともある。(下手な医師にあたると大変!)カメラは飲んでしまえばまぁ何とかなるものだ、語れるほど胃カメラを飲んでいるのか私?

今、世の中4人に1人はがんになると言われているが、私の育った家庭は4人家族で、3人ががんになった。私もその1人だ。
がんは早期発見されれば治る病気になって来ているからこそ検診が必要になってくる。一度がんになった人間は他の人より10倍別のがんになりやすいと、執刀医は常に私を脅かす。幸い検診の結果今までのところ異常は認められていないが、検査よりも結果を聞きに行く方が精神的には恐怖だ。

私はもう何年も前に手術をした、がんの検査を必ず年に1回行っている。こちらはCTスキャンかMRI…
『どっちがいい?』と、お茶目な執刀医に聞かれても、どちらも嫌に決まっている。
CTスキャンは腕から投与される造影剤で身体が熱くなり時々胸がムカムカする。MRIは閉所恐怖症の私には怖ろしい、目を閉じていても独特な音の中、気持ちを楽にしようと必死だ。
特別な血液検査もされる為、目の前でこれでもかぁ〜と血を採られる。何年続けてもこれに慣れることはない。

手術はもう嫌だ!入院はもっともっと嫌だ!だから毎年人知れずいくつかのがん検診を受けている。
『長生きしたい』なんて思う気持ちより、手術や治療、入院の辛さを味わいたくないからだ。がん家系に生まれてしまい、自らがん患者経験者としては仕方がないことなのだが…

祖父、伯父、伯母…そして母をがんで亡くしている。
自分だけでなく、まわりの人ががんになることはとても辛い…
どうか、これを読んでしまったあなた!定期的にがん検診は受けて下さいね!

2004.10.27