在りし日のなぎさホテル(6)〜2008年秋


久しぶりに逗子へ行きましたので撮影しました。


1.由来

夢庵の横に碑文があります。
「この地に逗子なぎさホテルがありました。大正十五年(西暦一九二六年)に湘南唯一の洋式ホテルとして建てられました。 ロマンあふれる時代に創業され、昭和とともに歩んできたホテルは、皇族の御宿という、史上初の名誉あるスタートを切り、 戦争・終戦・米軍接収という激動の波をくぐり抜けながら、多くの文化人に愛され六十五年間生きてまいりました。
逗子の海 この大自然のなか、ささやかなホテル、伝統ある建物をそのままに落ち着きのある華麗なホテルとして、 又あたたかいサービスをモットーに、皆様のご利用を得てその時代の若者たちにも可愛がられてまいりました。
しかしながら、建物の老朽・時代の流れには勝てず、皆様に惜しまれながら昭和の終焉とともに幕を閉じることになりました。 閉業を惜しむ多くの人々のご要望もあり管理棟に当時の屋根瓦を使用し、また時計台を配し幾分かの面影を残しました。
レストランとして生まれ変わった逗子なぎさホテルを従前にもまして永くご利用頂けますようお願い申し上げます。
平成元年十二月」


2.夢庵

2008年の現在、跡地は「夢庵」と「ナチュラルテーブル」になっています。


3.跡地

2ページ前の在りし日のなぎさホテル(4)の1.全景の写真とほぼ同じアングルと思います。 確かに、上の碑文のとおり、最初は二つのファミレスの間をつなぐ屋根の上に時計台があったと思います。 が、それもファミレスが何代も変わるうちになくなってしまいました。石垣と上の碑文しか痕跡はないと思われます。


4.逗子の海

国道134号の下をくぐって浪子不動へ出る通路です。逗子らしい構図と思います。


5.浪子不動(不如帰の碑)

訪れたとき満潮だったので碑しか見えませんが、干潮であれば磯遊びができます。子供の頃よくイソギンチャクやうにをとりました。


6.浪子不動からなぎさホテルの跡地方向を眺める

今もあそこにあればなあ‥。


在りし日のなぎさホテル(1)〜外観へ

在りし日のなぎさホテル(2)〜内部へ

在りし日のなぎさホテル(3)〜1984年秋頃の外観へ

在りし日のなぎさホテル(4)〜晩年へ

在りし日のなぎさホテル(5)〜年代不詳へ

在りし日のなぎさホテル(7)〜二つのファミレスの間の時計塔へ

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