5.「あの子のカーネーション」 伊集院 静 著 文春文庫
週間文春連載からのエッセイ集。「逗子なぎさホテル」「逗子なぎさホテル・最後の日」
「逗子なぎさホテル・最後の海」の三編になぎさホテルが出てきます。登場する紳士のI支配人、
ロクさん、ウエさん、最後の支配人Yさんは私も知っています。なぎさホテルの従業員は個性的な方
ばかりだったと思います。私がアルバイトで入ったときにはすでにI支配人からY支配人にバトンタッチ
されていましたから、I支配人とはそれほど言葉を交わしたことはありません。声の高いスリムで
白髪の紳士でした。「Iスペシャル」というカクテルがあるとウエイターのチーフから聞いたことがありましたが、
どんなものであったかは分かりません。
6.「ノスタルジック・ホテル物語」 富田昭次 著 平凡社コロナブックス
海浜リゾート編のページで記事と昔のパンフレットが載っています。
7.「ランドマークが語る神奈川の100年」 読売新聞社横浜支局編 有隣堂
読売新聞神奈川版にのった神奈川の近代建築の記事をまとめた本です。米軍接収時代の写真も掲載されています。
8.「極上のホテル」 ネコ・パブリッシング
日本各地の名ホテルの写真集です。残念ながら本編にはとりあげられてはいませんが、「プロローグ」のところでリネンと朝食の卵料理の記述が出てきます。
ちなみに私はなぎさホテルのリネンと同じ香りを山の上ホテルで感じたことがあります。
この他にもなぎさホテルの記述のある本を知っている人はどうぞ教えて下さい。
ロクさんについて覚えているのはこんなシーンです。なぎさホテルは海側と街側に駐車場がありましたが、
ホテルの敷地内では海側と街側は連絡しておらず、海岸沿いの道をかなり大回りしなければなりませんでした。
海側に車をとめた家族連れのお客様に街側の駐車場を案内するのに道を説明しにくいので、ロクさんが
親切心からなんども「一緒に乗っていきましょうか」と言ったのですが「結構です。」と断られていました。
ロクさんのなかなかユニークなルックスに起因していると思います。
ウエさんもあまり話したことはありません。いつも、ほうきとかちりとりとか修理道具を持って歩いていた気がします。
Y支配人はたたきあげで支配人になった人だったと思います。なぎさホテルに人生をつくした方でなかったかと思います。
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