保険業法(平成7年6月7日法律第105号)


第271条の10(保険主要株主に係る認可等)

次に掲げる取引若しくは行為により1の保険会社の主要株主基準値以上の数の議決権の保有者になろうとする者又は保険会社の主要株主基準値以上の数の株式の所有者である会社その他の法人の設立をしようとする者(国等並びに第271条の18第1項に規定する持株会社になろうとする会社、同項に規定する者及び保険会社を子会社としようとする保険持株会社を除く。)は、あらかじめ、内閣総理大臣の認可を受けなければならない。

当該株式の所有者になろうとする者による保険会社の議決権の取得(担保権の実行による株式の取得その他の内閣府令で定める事由によるものを除く。)

当該株式の所有者になろうとする者がその主要株主基準値以上の数の議決権を保有している会社による第3条第1項の免許の取得

その他政令で定める取引又は行為

2.

前項各号に掲げる取引又は行為以外の事由により1の保険会社の主要株主基準値以上の数の議決権の保有者になった者(国等並びに保険持株会社及び第271条の18第2項に規定する特定持株会社を除く。以下この条及び第333条において「特定主要株主」という。)は、当該事由の生じた日の属する当該保険会社の事業年度の終了の日から1年を経過する日(以下この項及び第4項において「猶予期限日」という。)までに保険会社の主要株主基準値以上の数の株式の所有者でなくなるよう、所要の措置を講じなければならない。ただし、当該特定主要株主が、猶予期限日後も引き続き保険会社の主要株主基準値以上の数の株式の所有者であることについて内閣総理大臣の認可を受けた場合は、この限りでない。

3.

特定主要株主は、前項の規定による措置により保険会社の主要株主基準値以上の数の議決権の保有者でなくなったときは、遅滞なく、その旨を内閣総理大臣に届け出なければならない。当該措置によることなく保険会社の主要株主基準値以上の数の株式の所有者でなくなったときも、同様とする。

4.

内閣総理大臣は、第1項の認可を受けずに同項各号に掲げる取引若しくは行為により保険会社の主要株主基準値以上の数の議決権の保有者になった者若しくは保険会社の主要株主基準値以上の数の株式の所有者として設立された会社その他の法人又は第2項ただし書の認可を受けることなく猶予期限日後も保険会社の主要株主基準値以上の数の株式の所有者である者に対し、当該保険会社の主要株主基準値以上の数の株式の所有者でなくなるよう、所要の措置を講ずることを命ずることができる。


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